この きれいな かわいい
つやっつやを見ていると
今でも胸がチクッとする。
小さい時、絵本のなかの男の子が
キラキラなジェリービーンズをつまんで
自分の愛犬と戯れているページがあって。
それはそれは 夢のようにおいしそうな粒に見えて。
ここいらじゃ見たこともないのに
母にさんざん駄々こねて「このお菓子が食べたいっ!!」と
毎日言い続けてた。
ある日 外から帰ってきた私に
嬉しそうな顔の母が手渡してくれたのは
あの たまらなく欲しかった夢のお菓子www
外国産のパッケージも すごくカラフルで
胸をときめかせて ひとくちほおばった私。。
が!
シュガーコーティングのなかには
妙な食感の、激甘な塊!
頑張って飲み込んだものの
夢やぶれたショックはものすごく大きくて。
きっと必死になって手に入れてくれただろう母に向かって
「これじゃないっ!!こんなおいしくないのじゃないっ!!!」
そう口走ってしまった。。。
はっとしたときにはすでに遅く
目の前の母は すごく寂しそうに
そのお菓子を 食器棚にしまいこんだ。
私はあの日のことを思い出すと
今でもなんだか泣きたくなってしまう。
記憶では あのあと私はすごく後悔しながらも
母に「ごめんなさい」って言えてない。
そう考えると今、私の息子たちが
「母さん、さっきはごめん」って言いに来てくれることは
心がちゃんと育ってくれてるってこと。
すんごい幸せなこと。
きちんと神様に感謝しよう。。
そして母に逢って
「ありがとう」。そう言おう。